遊佐浩二研究家としては抑えておきたい『燃えろ!!ロボコン』。
いつの間にかAmazonプライムビデオで配信されているじゃないの。
というわけで、さっそくチェック。(2017年10月現在)
遊佐さんが声の担当をしているのは、「ロボモグ」というお料理が得意なロボット。
金色のたまご型の体型に、コックさん、今風に言えばシェフの帽子が目印。
Contents
初登場
ロボモグの初登場は第5回「カレーの鉄人ロボ登場」。
あらすじ
夕方、帰り道で子どもたちはカレーの屋台を見つける。その屋台はロボモグがやっている店だった。
お腹を空かせた子どもたちに、ロボモグがカレーを差し出す。
ロボモグ「開店記念 何杯食べてもタダ!!」
というロボモグの言葉に、大喜びの子どもたちは夕食前だというのにどんどん食べてしまう。
ロボモグ「こんなに喜んでもらえるなんて!」
とロボモグも嬉しそう。
そして夜
ロボモグの屋台でカレーを食べ過ぎた子どもたちは、満腹でママが作った夕食を食べられない。
そこへパパが帰ってくる。だが、パパも帰宅途中、ロボモグの屋台でカレーを4杯食べたと言う。
結局、家族が誰もママが作ったカレーを食べられない。ママはカンカンになって「この家のママを降りる!」と宣言する。そんなママを慰めようと、パパが言った一言が、返ってママを怒らせる。ママは家事放棄をし、出かけてしまう。
そんな経緯からパパがママの替わりに家事をすることになる。しかし、もちろんうまくいくわけがない。家事に不慣れなパパを手伝うはずののロボコンも、失敗ばかり。
子どもたちは満足な食事も与えられず、お腹を空かせる。そこへ屋台を引いたロボモグが栗原家の前を通る。
ロボモグのお料理は
ロボモグ「さぁ、どんどん食べてくれよ」
と、ロボモグが次々に出す料理はすべてカレー味。しかも、ジュースやサラダ、おでん、酢の物、プリンまでカレー味で、子どもたちは辟易する。
しかし、やっと完食したした子どもたちにロボモグは言う。
ロボモグ「カレーはまだまだ奥が深い。さらに研究と工夫を重ねよう」晩ご飯を楽しみにしててくれ、みんな! そこに飢えたる者がいる限り、呼ばれなくとも私は来る!」
決意を新たに、栗原家を後にするロボモグであった。
ママを向かえに
ママの食事が恋しくなった子どもたちは、ママを迎えに行く。ロボコンのレーダーでママを発見し、ママは家に帰ることになる。
夜
再び屋台を引いて栗原家の前に来たロボモグ。しかし、窓から漏れる暖かな団欒の灯と、漂ってくる夕餉のにおいから察知する。
ロボモグ「ん、このにおい……。一家に料理人は二人いらない……」
と、寂しげに去って行く。
ロボット学校にて
校長「ロボモグ0点」
ロボモグ「ええっ!!??」
校長「食べる側が困るような料理を作ってはいかん」
ロボモグ「そうか、辛口ではなく、甘口のカレー味にすれば良かった……」
雑感
ウィキペディアによれば、『燃えろ!!ロボコン』の放送は1999年1月31日 – 2000年1月23日(2017/10/25閲覧)。第5回の放送は、Amazonプライムビデオの一覧によれば1999年2月28日。1995年にデビューした遊佐さんのキャリアは4年目くらい。ということで、今の遊佐さんとはかなり雰囲気が違う。
遊佐さんといえば、ちょーちゃれー、とてもちゃらい女の子好きのオニイチャンとか、白皙の美青年、さらには酒乱とかヤク中とか社会からドロップアウトしたみたいな……、という方向が固まっていなかった時期だったのかな。
ということで、役づくりは今となっては珍しい太めの声でわりとおっとりした感じの口調だった。
この役作りは、今ではかなりレアかも。
ん~、実に面白い。
★Amazonビデオへ『燃えろ!! ロボコン』を見に行く。
